昨年末、島根県の観光名所をいくつか巡ってきました。昔から日本神話が好きだったので、一度訪れてみたい場所でした。私の思い出の記録によって、島根の魅力が少しでも伝われば嬉しいです。
それでは神話のふるさと島根の紹介です。
目次
出雲
出雲大社
島根の代表的な名所です。「因幡の白うさぎ」の神話にちなんだウサギの石像がたくさんあります。オオクニヌシに助けられた白うさぎが、ヤカミヒメとの縁を結んだことから、縁結びの神社として広く親しまれています。
稲佐の浜と素鵞社
稲佐の浜は、日本神話「国譲り」の舞台地です。私が行ったときは残念ながら工事中でしたが、浜辺で砂はいただけました。ここで採取した砂を出雲大社境内「素鵞社(そがのやしろ)」で交換し、持ち帰るという風習が昔からあります。持ち帰った砂には邪気払いや豊穣の力、除災・幸福など様々なご利益があると言われています。
日御碕
島根半島の西端部にある岬で、海岸沿いの遊歩道からは、日本海と断崖の地形を望めます。日本一の石造灯台である「日御碕灯台」や、朱塗りの社殿が映える「日御碕神社」が有名です。訪れた時は悪天候だったのですが、参拝後は、好天に恵まれました。ご利益があったのかもしれませんね。
松江・安来
松江城
松江市街の中心部に築かれた平山城です。「関ケ原の戦い」で戦功のあった堀尾氏が、出雲松江の領主となり、築城しました。現在の天守は当時のままであり、全国に現存する12天守の中の1つです。2015年には国宝に指定されました。
美保関
島根半島の東端部にある港町で、古くから海上交通の要所として栄えました。古い町並みや石畳の道が当時の面影を残しています。
美保神社
出雲大社がだいこく様とすれば、こちらはえびす様さんの総本宮です。「えびすだいこく両参り」と言われ、出雲大社・美保神社の2つの神社を参拝することで、より良い縁に恵まれると言われています。
美保関灯台とビュッフェ
島根半島の東先端にある灯台です。隣接する石造作りの建物「ビュッフェ」では、日本海を眺めながら食事ができます。イカ丼が美味しかったです。
月山富田城
戦国時代、山陰の覇者・尼子氏が本拠を構え、難攻不落の山城として知られています。家臣の山中鹿介が、尼子家再興のために「願わくば、我に七難八苦を与えたまえ」と三日月に祈った逸話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。そんな山中鹿介にあやかって、山頂に置かれたノートには、祈願成就を記すコメントがいくつか書かれていました。私も一筆しておきました。
大田市
石見銀山
多量の銀を産出した鉱山の遺跡です。最盛期には世界の銀の3分の1を産出したとも言われています。2007年に世界遺産登録されました。ここではガイドさんの話を聞くのがおすすめです。ワンコイン(500円)で案内していただけます。かつては20万人もの住人がいたり、鉱夫の平均寿命が30歳だと聞いた時の衝撃は今も残っています。
物部神社
石見国の一宮神社です。「一宮」とは、旧国で最も社格の高いとされる神社のことを指します。古代豪族の物部氏に関係し、1500年以上の歴史があるお社です。
江津・浜田
しまね海洋館アクアス
シロイルカで有名な水族館です。神話に縁のあるサメをテーマにした海底トンネルや、近海でとれるノドグロやトビウオの展示など、地域性もあって、見どころ満載でした。
石見神楽
島根県に古くから伝わる伝統芸能で、もともとは豊作・豊漁を祈る神事だったそうです。たまたま見る機会があったのですが、感動させられました。活気あふれる演劇に、大人も子供も夢中でした。姪っ子は、「恵比寿」の演目(観客に向かって飴まきが行われる)に影響され、家に帰ると真似をして遊んでいました。とてもおすすめです。
浜田城跡周辺
浜田藩の初代藩主となった古田重治によって築かれた平山城です。ここは石垣以外は、当時のものがほとんど残っていません。江戸時代末期、長州藩の軍に攻められた際に、城を捨てた藩兵が火を放ち、焼失したためです。石垣に残る苔に思いを馳せる、そんな大人の楽しみが味わえます。
津和野町
津和野
島根県と山口県の県境にある津和野。「山陰の小京都」と呼ばれており、風情ある城下町の町並みが今でも色濃く残っています。津和野藩の屋敷跡、キリシタン殉教の流れを汲む教会、安野光雅や森鴎外の関連各所、SLやまぐち号など、見どころが満載です。
津和野城跡
津和野城は、鎌倉時代に蒙古襲来に備えて築城されたのが始まりとされています。累々と残る壮大な石垣には圧倒されました。お城から一望する津和野の町も圧巻です。
太皷谷稲成神社
日本五大稲荷の一つに数えられる神社です。藩の領民の安寧を願って創建され、かつては藩主だけが参拝できました。山の中腹に建てられた朱色の社殿は、津和野の町からでも、はっきりと確認できます。領民たちは、どんな思いで、お社を見上げていたのでしょうか。思い馳せるところがありますね。
おわりに
長々とお付き合いいただきまして、ありがとうございます。
「島根県」と一口に言っても、東西に長く、もともとは「出雲」「石見」「隠岐」と別々の国です。訪ねたい場所は多く、まだまだ興味が尽きません。また機会があれば訪れて、記事に追加していきたいと思っています。
以上、島根の魅力が少しでも伝わっていれば嬉しいです。
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