冬の間、庭に遊びに来るメジロ達。愛くるしい姿は見ていて飽きません。そんな彼らを眺めるのが、いつしか冬の楽しみになっていました。
そんなある雨の日。ふと庭を眺めていると、裸木の枝に止まって、じっと雨にうたれてるメジロの姿が目に飛び込んできました。そして餌台に残ったミカンをついばみ始めたのです。冬の冷たい雨にうたれるメジロ、その光景が脳裏に刻まれてしばらく消えませんでした。
そこで少しばかりでも雨宿りの手助けになればと、屋根付きの餌台(バードフィーダー)を作ってみることにしました。
以下、不器用な人間がDIYに挑戦しております。参考になれば幸いです。
目次
準備編
100均に行く
百円均一のお店(ダイソーとセリア)で揃えられるもので、いくつか作ってみることにしました。安価で木材や工具が手に入るのは、DIYの素人には大助かりです。
工具や備品は、ダイソーで揃えることにしました。折りたたみノコギリまで売っていてビックリです。せっかくなので塗料や刷毛も買ってみました。
使用した工具・備品
- カナヅチ、ボンド、やすり(家にあったものを使用)
- のこぎり(木工用式折込鋸225mm)
- ステンレス釘(釘セット19・25・32mm)
- 塗料(工作用水性ペイント80ml)
- 塗料(ナチュラルミルクペイント80ml)
- 刷毛(金巻水性・油性兼用メジハケ30mm)
- 木材(下記参照)
屋根付きバードフィーダー(A)
完成品。屋根付きバードフィーダー(A)。 |
材料(計400円)
- 木板(セリア)約450x150x9.0mm
- 角棒(ダイソー )約450x30x30mm
- 木製角材2p(セリア)約450x38x7.0mm
- 木製トレイM(セリア)約200x150mm
屋根付きバードフィーダー(A)の図面。 |
工作の過程。参考になれば。 |
作業工程
-
上の図面通りに、木材に切断線を書き、線に沿って切断する
(屋根の板は、板の厚み分(9.0mm)の差になるように切ると均等になります。) - 木板と角棒をボンドで接着し、釘を打つ。角材とトレイをボンドで接着し、釘を打つ
- 完成した2つをボンドで接着し、釘をうつ
- ヤスリをかけて、お好みで塗料やニスを塗って完成
塗装が雑なのは、ご愛嬌ということで。 |
一つ目が完成しました。ノコギリで板を切るなんて、学生以来です。手は疲れるし、板はまっすぐ切れず、釘はまっすぐ打てません。失敗ばかりでしたが、どこか楽しくできました。自分の手で作ったものだから、不格好でも愛着がわきますね。
屋根付きバードフィーダー(B)
完成品。屋根付きバードフィーダー(B) |
材料(計300円)
- MDF材(ダイソー)約300x200x6.0mm
- 四万十川檜工作用角材 1P(セリア)約450x15x15mm
- 焼杉テーブル型花台(ダイソー)約120×240×120mm
屋根付きバードフィーダー(B)の図面。 |
工作の過程。おおまかな参考になれば。 |
作業工程
- MDF材に切断線を書きこみ、線に沿って切断する(上図を参照)
- 切断したMDF材と角材をボンドで接着し、釘をうつ
- テーブルをひっくり返して、屋根と合体。釘をうつ
- ヤスリをかけて、お好みで塗料やニスを塗って完成
屋根の右部に注目。何度も釘をうっては失敗している。超・不器用。 |
2つ目は下記の動画のアイデアを参考にさせてもらいました。
アレンジとしては、角材を付け加えて、屋根を補強。おかげで屋根から飛び出る角材が、小鳥の止まり木になります。この止まり木を利用して、餌台を木に吊るすことも可能です。思わぬ利点になりました。(角材を追加した最初の理由は、まっすぐ釘が打つ自信がなかったからなのは内緒です...)
屋根付きバードフィーダー(C)
完成品。屋根付きバードフィーダー(C)。 |
材料(計200円)
- MDF材(ダイソー)約400x200x6.0mm
- 角棒(ダイソー )約450x30x30mm
- 角棒(Aの余り)約250x30x30mm
- 木箱(家にあったもの)約180x180x36mm
屋根付きバードフィーダー(C)の図面。 |
後日、余った木材を使って、もう一つ作ってみました。上記2つと同じで、ボンドと釘で接着するだけなので、作業工程は省略します。
感想
作ってみた感想
工作をしていると、段々と楽しくなってきました。なんとなく要領が掴めてきて、アイデアを思いついたりもすることも。誰に急かせれるわけでもなく、失敗を恐れず、好きにやれるのもいいですね。下手なりにモノが完成すると達成感もありました。DIYが流行っている理由がわかった気がします。
ただ下地を開けずにいきなり釘を打つと、釘が曲がったり、板が割れたりすることがありました。電動ドリルがあれば釘打ちの下地の穴を簡単にあけられますので、DIYを始めようとしている方にとてもおすすめです。
使ってみた感想
完成して数日後、早速バードフィーダーを置いてみました。ふと庭をのぞくと、バードフィーダーの中にメジロの姿があります。どうやら雨宿りできているみたいです。
雨宿り中のメジロ。 |
残り2つの餌台には、ひまわりの種や落花生を入れてみました。以前から、シジュウカラが来てくれたらと思っていたので、これを機に餌を置いて呼んでみることに。しかし結果としては、違った来訪者の姿が...。キジバトとスズメです。
スズメは落花生ですが、キジバトはひまわりの種まで食べています。あの硬いひまわりの種を、直で食べるとは意外でした。彼らも冬を越すのに必死なんでしょうね。
終わりに
もうすっかり春になり、自然界には、鳥の餌となる花や虫が溢れています。メジロのために、果物を置くことはなくなりました。
しかし、たまにチィー、チィーと鳴き声が聞こえ、姿を見せてくれることがあります。何度かは紐のようなものをくわえている姿を見かけました。どうやら近く(恐らく公園)で営巣しているみたいです。うちの庭を中継拠点の一つと認識しているのでしょうか。何にせよ元気そうで嬉しい限りです。
また次の冬のために餌台は大事に置いておくことにします。
0 件のコメント:
コメントを投稿